先端科学技術研究センター30周年事業 記念講演会
科学と技術のハーモニーで人と社会をつなぎ
未来を形にする先端研
1987年に設立された先端研は今年5月に30周年を迎えました。 多くの皆様方に支えられ、今日を迎えることができましたことを心より感謝申し上げます。 このたび30周年を記念して、下記のとおり先端研の教員による記念講演会を開催いたします。 講演会は高校生以上対象で、参加費は無料、定員170名(事前登録が必要。先着順)です。
ご関心のある多くの皆様のご来場をお待ちしております。
概要
日 時:2017年9月30日(土)13:00-17:00(12:30 開場)
会 場:東京大学先端科学技術研究センター 3号館南棟 1階ENEOSホール
東京都目黒区駒場4丁目6番1号
対 象:高校生以上
参加費:無料
定 員:事前登録制
申し込み:<<定員に達したため締め切りました>>
申し込みフォームにて必要事項を入力し、入力内容をご確認の上で「送信する」をクリックしてください。
ご入力いただきましたメールアドレスに、受付確認のメールが届きますのでご確認ください。
複数名での参加の場合でもお席のご用意のため、お一人ずつお申し込みをお願いいたします。
*文字通訳による情報保障がつきます。設備、情報保障等の配慮が必要な場合は、必ずお申込み時にご連絡ください。ただし、ご希望に添えない場合もございます。
お問い合わせ:30th_anniversary(at)rcast.u-tokyo.ac.jp
03-5452-5137
プログラム
13:05-14:15
講演1:水と衛生 −紫外線を利用した水処理技術の新展開−
小熊 久美子 准教授(共創まちづくり分野)
安全な水の安定的な利用は、健康で文化的な暮らしと社会活動の維持に不可欠です。 発展途上国では、衛生的なトイレが無いなどの理由で、微生物による水環境汚染を生じる場合があります。 世界では今なお毎年200万人が下痢症で死亡しており、その多くは途上国の5歳未満の乳幼児で、不衛生な 飲み水による感染症が原因と推定されています。本講演では、紫外線を利用した水の消毒技術に注目し、 処理原理から装置開発の最前線までご紹介します。
14:20-15:35
講演2:昆虫科学が拓く新しい科学と技術の世界
神崎 亮平 教授(生命知能システム分野、先端研所長)
人類よりもはるか昔に地球に出現した昆虫は、全動物種の5割以上を占め、変化する自然環境を生き抜くため、環境を検知する優れたセンサや超小型の情報処理装置である脳、そして身体を進化させました。アクロバティックな羽ばたき飛行で障害物を回避し、数キロも離れた匂い源を探し出すなど、わたしたちの想像をはるかに超えた能力を発揮します。 このような昆虫の能力の解明は、生物の環境適応(知能)のしくみの理解だけでなく、新しいモノづくりにおいても重要です。 生物学、情報学、工学の異分野の融合により、大きく展開する昆虫科学の最前線を紹介し、昆虫科学から拓かれる新しい科学と技術の世界についてお話します。
15:45-16:55
講演3:渋滞と「急がば回れ」の科学
西成 活裕 教授(数理創発システム分野)
渋滞は車だけでなく、人やモノの流れの中も共通に見られる現象です。 この解決方法として注目しているのが「急がば回れ」の考え方です。 例えば車間距離を適切にとることで高速道路での渋滞が緩和されます。 講演では渋滞の緩和方法を科学的に考える「渋滞学」について紹介いたします。